カボチャの馬車は、途中下車不可!?
たった一人で飛び込んだ国で、馴染もうと無我夢中で頑張って……
そんなときに、あんな言葉を言われたら。
あんな、全部否定するみたいな——
「謝りたいと思ってたの。無神経なこと言って、ほんとにごめんなさい」
ライアンに向かってペコっと頭を下げた。
チクタク……
時計の秒針の音すら聞こえるみたいな、静けさが続いて。
それから——
「思った通りだった」
わずかに弾んだ声がして、私は視線を上げた。
「思った……通り?」
首を傾げる私に、彼は眩いばかりの笑みを向けた。
「やっぱり飛鳥は、僕の運命の人だ」
とくんっ——!