カボチャの馬車は、途中下車不可!?
確かトマトがあったから、ミネストローネでも作ろうかな。
冷蔵庫の中身を思い浮かべつつバスタオルで体を拭いていると、チリっと首筋に痛みが走った。
胸元に散ったキスマークは、うん、シャワー浴びてる時に気づいた。
こんな上の方にまで、つけられたんだろうか?
服で隠れなかったらどうしよう。
少し不安になりながら確認しようとするけど、この位置は……見えないな。
何気なく首をのばし、鏡に映して——
「な、なな、何よこれぇえっ!!」
狭いバスルームに、調子の外れた絶叫がこだました。
だって。
私の首から鎖骨にかけて刻まれていたもの。
それは、キスマークなんて穏やかなものじゃなくて——
「何してくれんのよっ、バカぁっ!」
もはやどんな猛獣に襲われたんですか、みたいなうっ血が広がっていて、かなり恐ろしいことになっていた……。