カボチャの馬車は、途中下車不可!?

うぅ……

ファンデなんかじゃ誤魔化せやしない。
スカーフ巻いて、隠すしかないな。
これからどんどん暑くなるっていうのにっもぉっ……


冷蔵庫から野菜を取り出しながら、ブツブツぼやく。


消えるまでどれくらいかかるだろ。
一日二日じゃ、絶対無理って気がする……

や、別にその、怒ってるわけじゃないんだけど。

これだけのアトつけられて、気づかないとか。
私だってどうなの、って感じだし。

初めて……だったし。
あんなに我を忘れるほど愛し合った夜は……。


思い出して——ドッカンと赤面。

ボトボトッ!
腕から次々、トマトやらジャガイモやらが零れ落ちた。


なななな何を朝っぱらから、妙な事考えてるのよ私っ!


真っ赤な顔のまま、アワアワと落ちたものを拾いあげ、流水の下でゴシゴシ洗い始めた。

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