カボチャの馬車は、途中下車不可!?

彼は、黙ったままだ。


伏せたままの表情は、上からじゃ伺えず。
降り積もる沈黙に、羞恥と不安が募っていく。


お願いだから、何か言ってよ。
恥ずかしすぎて……もう、死にそうなんだからっ。



続く沈黙に、居たたまれなくなってきた頃——



ぎゅううっ……!


力いっぱい、腰をかき抱かれた。


「ちょ、ラ……ライアン……?」


「あのさぁ……飛鳥」

くぐもった声が聞こえた。
私のお腹に顔を押し付けたまま話すから……なんだかくすぐったい。

「ラムとさ、メル友なんだよね」

「は?」

ら、ラムちゃん?
なんでこの状況でラムちゃんが出てくるわけ?
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