カボチャの馬車は、途中下車不可!?
私が若干眉をひそめていることに気づかず、ライアンは淡々と続ける。
「彼女、時々新しい日本語を教えてくれるんだけど、なかなか意味がわからないものもあってさ」
新しい、日本語??
「う、うん?」
全く話が見えないんだけど……ひとまず流しておく。
「でもようやく、完璧に理解したよ」
「はぁ……?」
「今、僕は飛鳥に『萌え殺された』わけだね」
……は?
も、燃え……ええと、萌え?
って、アニメのキャラクターとかアイドルに使うんじゃないの?
え、ほんとに使い方合ってるの??
混乱してパチパチ、目を瞬かせた。次の瞬間。
視界がぎゅんっと高速で変化し。
床との距離が一気にひらいていき——……私は抱え上げられていた。
抱き上げられた、じゃない。
抱え上げられた、だ。米俵のように、ひょいっと彼の肩へ。
確実に身長180センチ以上あるだろうその人の、肩の上。
当然、目もくらむような高さなわけで——
「ひゃあっ」ってつぶれた悲鳴をあげてしがみついている間に、彼は移動し。
寝室に連れ戻され、ベッドに放り投げられた。