カボチャの馬車は、途中下車不可!?
「ちょ、美弥子っ……」
「なになにっ! ちょっと飛鳥いつの間にっ!」
恵美がガバッと身を乗り出してきた。
「抜け駆けなんてずるいやんっ! シングルライフを極めよて、誓い合ったのにっ!!」
いや、誓ってないし。
むしろあなたの方が結婚願望強かったような気がするけど?
「どんな奴っ?」
「聞きたい聞きたい!」
「ふっふっふ。それがねえ、まさに王子……」
「あぁああ美弥子!! 余計な事言わないでよっ!」
面白がって騒ぐ面々の中、私が美弥子の口を押さえてわめいていたら。
「美弥子」
ピタリと動きを止めて、全員揃って顔をあげる。
そこにはいつの間に! ってくらい、帰り支度を完璧に終えた坂田が立っていた。
「そろそろ帰ろう。清香、グズりだす頃だろ」
腕時計を気にしながら言う坂田に、美弥子も「そっか、そうだね」って腰を上げた。
「ごめんね、お先に」
「ううん、またねー」
「おやすみー!」
「また集まろうね!」
仲良く会場を出ていく2人を見送った後。
「あれ……誰?」って零れ落ちそうなくらい目をむいているのは恵美だ。