カボチャの馬車は、途中下車不可!?
「とにかく、話聞かせてもらうで!」
息巻く恵美に引っ張られながら階段を降り、1階に降りた時だった。
出ていったはずの女性ばかり何人かが、口々に騒ぎながら戻ってきた。
「何、どしたん?」
「来て来て! 早く! 店の前に、ものすっごいイケメンのガイジンがいるの! ハリウッドセレブみたいな! 誰か待ってるみたいなんだけど」
「ええっ! イケメン!?」
叫ぶなり私の腕をパッと離し、恵美が猛然と駆けていく。
イケメン?
ガイジン?
ハリウッドセレブ?
まさか。
なんか、微妙に嫌な予感がするんだけど……
「女子ってほんと、イケメン好きだよなぁ」ってぼやく向井に、上の空で答えつつ、私も後を追った。