カボチャの馬車は、途中下車不可!?

そう。よくない。非常に。

掃除はもちろん全部お任せだし。
洗濯もランドリーサービスで済ませてるし。
ここ2週間、私は全く家事というものをしていない。

このラクチンな生活に慣れきって、堕落しきって、元に戻れなくなることが恐ろしい。

「食事もね、どのレストランの料理も絶品だと思うけど、豪華すぎて、毎食となると胃もたれ気味っていうか……」

カロリーオーバーも気になるのよね。
体重計がないから現実逃避してるけど、お腹周りなんか確実に変化してるし。
やっぱりたまにはキッチンに立って、自分で作りたい。

私がそのあたりを説明すると、ライアンは少し考えこんだ後、「わかった」って頷いた。
「じゃあ、マンション買おう」

「……は?」

か、買う?
なんか変な言葉が聞こえたような気がするけど……幻聴?

「ね。そうしたら僕も毎日、飛鳥の手料理が食べられる」
大団円、とばかり笑み崩れるから、リアクションに困る。

そんな、大根買おう、みたいなノリで言うこと?
いや、違うでしょ?


「や、でも……」

「でも?」

「それってつまり、同棲するってこと?」

「そうだよ」
< 393 / 554 >

この作品をシェア

pagetop