カボチャの馬車は、途中下車不可!?

「明日、一緒にマンション見に行こう。いいね?」

そんな濡れた声音で誘われたら……拒めるわけがない。
散々息を乱しながら小さくこくりと頷くと、ライアンは満足げに微笑み、私の項へ唇を落とした。

「愛してるよ、飛鳥」
「ん、私、も……ぁ、……っ!」


まるで、壊れた蛇口だ。
一旦壊れてしまったら、もう気持ちは止まらない。
止め方なんてもう、わからない。

どうしようもなく、たまらなく。
好き。ライアンが好き。

どんどん、彼に溺れていく自分がいる。

彼を、独り占めしたい。
ずっとそばにいてほしい。
私だけを見てほしい。

こんなに自分が独占欲の強い女だったなんて。


一つかなえたら、また一つ、欲しくなる。
知りたくなる。
欲張りになっていく。


結婚なんて、しなくていい。
子どもも、産めなくていい。
あなたが何者でも構わない。

何も、望まないから。

お願い。どうか、私を。
あなたの一番そばに……——
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