カボチャの馬車は、途中下車不可!?

違う。
違う。

私は彼を、信じてる。
彼は……私を、騙したりしない。

すがるように壁にもたれて、いつのまにか痙攣を起こしたように浅くなっていた呼吸を懸命になだめた。

違う。
違うって言って。大丈夫だって、抱きしめて。
あなたの言葉なら信じるから。

お願い。ねえ、ライアン。
今すぐ、声を聞かせて——

スマホを取りだして、彼の番号を呼び出した。

『発信音の後に、メッセージをどうぞ』


「ライアン、今どこ……? すぐ会いたいの……」


◇◇◇◇


ズキズキと痛む頭を抱えつつ、地下の駐車場にたどり着いた。
展示場みたいに高級車ばかりが並んだそこを、虚ろな足音を響かせながら歩いていく。

彼が車を停めるのは、いつも同じ場所だ。
エレベーターホールへの入口にほど近いそこで待っていれば、彼が帰ってきた時すぐに会えるはず。

まず、何を聞こう? 何を話そう?

絡まりあった糸は、乱れすぎていて。
煙の端をつかもうとするかのように、解きほぐそうとする私の手から逃げていく——
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