カボチャの馬車は、途中下車不可!?
彼はもう、退院できたかな。
そのままなんとなく観察していると、迷彩柄のTシャツを着た一人が、チラリと目を上げ……ぐるりと視線を動かした。
まるで、何かを探すように。
「っ……!!」
窓枠に電流でも流れたみたいに。
私の身体は反射的に飛びのき、ガバッとしゃがみこんでいた。
どういうこと……?
バクバク、ハードロックのドラムみたいな鼓動を感じながら、視界が捕らえた彼の顔を脳内レビューした。
これはどういうこと?
別人?
疲れていて、見間違えたとか?
希望的観測を……私はすぐに打ち消した。
ううん、やっぱり彼だ、と。
一度だけ会ってる。
彼だ、と。