カボチャの馬車は、途中下車不可!?
非常階段を降り切って、そっと扉を開けた。
首だけを出して確認すると、狭い路地に人けはない。
素早く体を隙間から押すようにして、外に出た。
後ろを振り返り振り返り、道の端へ貼りつくようにして歩いていく。
こんな時、パンプスが恨めしい。
歩きづらい上、足音が妙に響くような気がする。
大通りに出たら、とりあえずタクシーを拾おう。
そう考えてまた一歩、前へ——
「バカ野郎っ! 何逃げられてんだよ!!」
後ろで怒鳴り声がした。
振り返ると、さっき見かけた2人の男が、私の方を指さしてわめいてる。
もう、足音も何も、構ってられない。
無我夢中で、駆けだした。
間違いない。
もう、決定だ。
奴らの目的は、私なんだ。
全速力で角を曲がって。