カボチャの馬車は、途中下車不可!?


ずらりと連なるショップや居酒屋。


それらの明かりに煌々と照らし出される繁華街の夜は、平日とはいえ、それはそれは華やいでいて、賑やかだ。


OLやサラリーマン、大学生、観光客……

みんな、ボロ雑巾のような女になんか目もくれず、弾んだ足取りで追い越していく。


いいなぁ、楽しそう。

道の端でよろめきながら、ぼんやりと考えた。


着替えたいし、ケガの手当てもしたいけど。
とりあえずまず、ゆっくり座りたい。

カフェとか……こんな格好で入ったら迷惑かな。

大体、池袋なんて来たの久しぶりだし。
どこにどんなお店があるか——


そこまで考えて。

私は力のこもらない目を、とある一点へと上げた。

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