新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「花宮さん?」
思わず彼に見惚れていると、耳に心地の良い声が再び私の名を呼んだ。
「どうかされましたか?」
「え……あっ、も、申し訳ありません……! 驚いて、ついボーッとしてしまって……っ」
本当は驚いたのではなく、見惚れていたのだ。
でもまさか、そんなこと初対面の相手に言えるわけもない。
思わず真っ赤になって俯くと、旋毛に小さな笑い声が落ちてきた。
恐る恐る顔を上げれば、柔らかに微笑む彼の目と目が合う。