新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「……私はあくまでイチ社員に過ぎないので、社長の職権乱用に抵抗する術がありません」
ぽつりと呟いて、背後に立つ彼を振り返った。
するとすぐにドアに身体を押し付けられて、唇を奪われる。
「そんなことを言われたら、これから何度も職権乱用したくなるけど?」
吐息も交わる距離で告げられた言葉は甘い。
私の頬に流れる髪を指先ですくって耳にかけた湊は、先程見た笑顔とは比べ物にならないほど艷やかに笑ってみせた。
「……企画、どうでしたか?」
甘い空気に流されそうになりながらも尋ねると、湊はそっと目を細める。
「今、職権乱用してる俺が言うのもなんだけど、贔屓目でもなんでもなく、最高の企画案だと思ったよ」
──最高の企画案。
自分にとっては一番の褒め言葉を貰えて、胸が喜びで震えてしまう。