新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「でも……ほんとに、私一人のアイデアではないんです。根岸さんやサツマちゃん、企画課のみんなが何度も話し合う中で、自然とたどり着いた答えだと思っています」
真っ直ぐに、湊を見上げて答えると、再び彼が優しく笑った。
そして不意に私の背中に腕を回すと、私の身体を慈しむように抱き寄せた。
──トク、トク、と、耳に触れたのはいつでも優しい彼の胸の鼓動だ。
一定のリズムを刻むそれに耳を澄ませれば、今度は額に口付けられる。
「それでも、桜がいなかったらまとまらなかった企画だろう」
その言葉に思わず泣きそうになったのは──つい昨日、自分は彼の役に立てないと思ったばかりなのだろう。
「……私、湊の役に立てましたか?」
ぽつりと零すと身体を抱き締める彼の腕に力がこもった。
そうしてすぐに指先で顎を持ち上げられて、彼の綺麗な瞳の中に吸い寄せられる。