新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
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「──それで、クリスマス企画であるGIFTシリーズのキャッチコピーですが、当初の予定通り"聖なる夜に、あなたの大切な人に特別なギフトを"で行こうと思っています」
月曜日の朝。
ぼんやりと、今は亡き秋乃さんとのやり取りを思い返していた俺に、威勢の良い声が投げられた。
現実へと引き戻され顔を上げれば、こちらを真っ直ぐに見る男と視線が交差する。
「プロモーションに関しては、随時進行中です」
企画課でリーダーを務める根岸だ。
自分と同い年の彼は仕事に対して抜かりのない男で、信頼できる人間の一人でもあった。
「問題ない。そのまま進めてくれ」
ふっと口元を綻ばせて答えると、企画書を持った根岸が立ち上がる。
その時、ふと手元に残った企画書の一ページが目について──。思わず俺は、再度、根岸へと声を掛けた。