新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「……ちょっと待て」
「はい?」
「GIFTシリーズのキャッチコピーだが……もう少し、端的なものにできないか?」
ほとんど、反射で出てきたような意見だった。
反射というより衝動的に、と言ったほうが正しいだろう。
「端的に、ですか?」
突然の提案に首を傾げた根岸は、立ったばかりの椅子に腰を下ろして手を止める。
「ああ、キャッチコピーであるなら、長々としたものより一瞬で人の心に飛び込んでいくもののほうが効果的だろう」
「それは、確かにそうですね」
「だとしたら、当初の予定だった"聖なる夜に、あなたの大切な人に特別なギフトを"というのはサブに回して、たとえばこんなキャッチコピーはどうだろう──」
俺からの唐突な提案に、根岸は「……いいですね」と、満更でもなさそうに頷いた。
そうして「企画課内で再度検討します」と言い残して社長室を出て行った。