新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
顕になった脚に彼の魅惑的な指が這わされて、身体の芯が甘く震えた。
「……もうそろそろ限界なんだけど、ベッドルームに運んでいいかな?」
「え……」
「今すぐ俺の手で桜を可愛がりたくて、仕方がないんだ。そろそろ俺の理性も、限界みたいだし」
「あ、あの……ひゃっ!?」
尋ねておきながら返事を待たずに、軽々と私の身体を抱え上げた彼は、リビングルームの奥に備え付けられたベッドルームに足を運んだ。
高級感あふれる壁紙と、広い部屋の真ん中に、キングサイズのベッドがひとつ。
ベッドルームにも大きな窓がついていて、外には煌めく夜景が輝いていた。
「……っ」
そっと、ベッドの上に私を下ろした湊は、私の身体を組み敷いた。
ギシリと静かに唸ったベッド。
真っ直ぐに私を見下ろす瞳に射抜かれて、反射的に首元の桜のチャームに手を伸ばす。
「……愛してる」
もう、何度目かの愛の言葉に、再び胸の奥が甘く震えた。
けれど、キスをしようと降りてきた彼の唇を──私は慌てて両手で、受け止める。