新妻独占 一途な御曹司の愛してるがとまらない
「っていうか、もうっ! その、最後の願いって縁起でもないからやめてって言ったでしょ?」
私は強くなろうと決めたのだ。
今度は私が、おばあちゃんを支えるんだと心に誓った。
「桜ちゃん……」
「そもそも私はいつだって、私のやりたいようにやってるよ? アクセサリー作りだって趣味の範囲でやれたらいいと思ったから、ネットショップを始めたの」
四年前、デザイナーをしている友人のアドバイスもあって始めたハンドメイドアクセサリーを販売するネットショップ。
幸運にもその手のサイトの特集に何度か取り上げてもらえて、今ではそれなりにお客さんもついている。
「私にはそれで十分だと思ったからそうしたし、私はそれで満足なの。だから、これ以上の何かを望もうなんて思ってないよ」
「でも……」
「それにね、そのネットショップもそろそろやめようかなって思って」
「え?」
「最近は作るのが追いつかなくて、お客さんを待たせることも増えちゃって。……そろそろ、この辺りが潮時かなって思ってたとこなの。ほら、飽きちゃったんだよね! やっぱり私には、こういうの向いてなかったみたい」
カラカラと笑いながらそれだけ言うと、私は私の手を握るおばあちゃんの手に手を重ねた。
そしてその手をベッドの上へと下ろして、空いたバッグに持ち帰り用の洗濯物を手早く詰める。