野良ネコと…………ひなたぼっこ
「ところで………キスが無理だとは聞いてたけど…
まさか、回し飲みや半分こもダメとはねぇ~。」

「だって~」と、一生懸命言い訳をしてるけど…

今はムシ!

結婚まで考えてるのに…………これでは先に進めない。

キスだけのことじゃない。

まぁ~、それも一生しないって訳にはいかないけど……

先ずは人を信用できるようにしないと。

心が許せたら、多分この問題も解決するはずだから。

「これからは、少し性教育を始めるよ。スパルタだからね!」って脅してみると

みるみる涙目になって可愛い!!

「二人で、また育てようね。」って言っても、素直に『うん』と言わない。

何から教育しようかなぁ~

性教育なんて言ったから、相当悩んでるはずだ。

…………って思ったオレが甘かった。

隣に座る彼女は……瞼が落ちはじめてウトウトしてる。

ホントに平和だな。

子供みたいな彼女に「我慢しないで寝ればいいのに…」っていうと

「だって~………ダメですよぅ~。
先生は泳いで疲れてても………ず~っと運転してくれてるのに……
横で寝るなんて……出来ないもん。
運転出来ない唯は……せめて先生が眠くならないように……頑張らないと。
ちょっと眠くても………頑張るよ………」と可愛い返事が………

この気遣いが…彼女の一番の長所だと思う。

自分よりも、先ずはまわりを大切にする。

今日のビキニだって、ポイントはズレてたけど……

オレのことを考えてだって知ってる。

年の差を考えてのことなんだよなぁ~

この間は、和くんと一緒だったからオレとそんなに離れてないけど…

今回は、女の子ばかりだからね。

おまけに、あまりにも可愛らしい娘が一緒だと

周りにどう見られるか考えたんだろう。

「ホントに……優しいねぇ~」




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