不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
夕方から夜近くになると、まゆこはお風呂に入る。
そのあと、晩餐のためのドレスに着替えなくてはならない。
一日があっという間に過ぎるのは、手間が掛かる着替えが、朝と夕方の二度もあるからではないだろうか。ドレスという代物は一人で脱着ができない。侍女が必須であり、まゆこには数人付いている。
彼女はいま、背中のホックを留められながら、ゆらゆらしないようにと意識を集中していた。
「ゆるくね。緩くでいいから」
コルセットをぎゅっと絞られて思わず口に出した。
「申し訳ありませんが、今宵はお客様がご同席される晩餐ですので、多少はきつく締めさせていただきます」
背丈も身幅もある侍女頭のデイジーに言われて、まゆこは『う……』っと詰まった。そして、了解しましたと言わんばかりに深く頷く。
「髪が崩れますから、頭はあまり動かさないでください」
「はい」
そのあと、晩餐のためのドレスに着替えなくてはならない。
一日があっという間に過ぎるのは、手間が掛かる着替えが、朝と夕方の二度もあるからではないだろうか。ドレスという代物は一人で脱着ができない。侍女が必須であり、まゆこには数人付いている。
彼女はいま、背中のホックを留められながら、ゆらゆらしないようにと意識を集中していた。
「ゆるくね。緩くでいいから」
コルセットをぎゅっと絞られて思わず口に出した。
「申し訳ありませんが、今宵はお客様がご同席される晩餐ですので、多少はきつく締めさせていただきます」
背丈も身幅もある侍女頭のデイジーに言われて、まゆこは『う……』っと詰まった。そして、了解しましたと言わんばかりに深く頷く。
「髪が崩れますから、頭はあまり動かさないでください」
「はい」