不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
――室長補佐に似ている……。
折れるような細い腰をしていた室長補佐とはまったく外見が違うが、忠告なり意見なりをするときのきっぱりとした物言いがすごく似ている。
侍女たちの統括をしているデイジーは、まゆこに貴婦人教育までしてくれる。
おかげで、裾さばきも前よりは上手くなった。
デイジーは自分のスカートをまくりあげ、実践して見せてくれたし、まゆこの脚がおかしな動きをすると、びしっと言及して正した。
まゆこはデイジーの指導にはとても素直に従う。デイジーという花の可憐さこそないが、その内側には、使命を全うしようとする強い意志が常に漲っている。
――補佐も、こういうふうに役目を果たそうとしていた……。新人助手を育てるのもあの人の役目だもの。厳しくして当たり前だった。
離れてみると、理解もひときわ深まる。
たまの気晴らしの大切さを痛感する。
折れるような細い腰をしていた室長補佐とはまったく外見が違うが、忠告なり意見なりをするときのきっぱりとした物言いがすごく似ている。
侍女たちの統括をしているデイジーは、まゆこに貴婦人教育までしてくれる。
おかげで、裾さばきも前よりは上手くなった。
デイジーは自分のスカートをまくりあげ、実践して見せてくれたし、まゆこの脚がおかしな動きをすると、びしっと言及して正した。
まゆこはデイジーの指導にはとても素直に従う。デイジーという花の可憐さこそないが、その内側には、使命を全うしようとする強い意志が常に漲っている。
――補佐も、こういうふうに役目を果たそうとしていた……。新人助手を育てるのもあの人の役目だもの。厳しくして当たり前だった。
離れてみると、理解もひときわ深まる。
たまの気晴らしの大切さを痛感する。