不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
「ゲオルグ様。前にも言いましたが、わたしに構わないでください。わたしはジリアンの婚約者なのですから」

「そう、それだ。俺はすげなくされたことがないんだ。何度聞いても興奮するぞ」

 ――あぁ、ヘンタイ……。なにを言っても堪えない。どうしよう。

「あなたは横柄で威張っていて、好きなタイプではありません」

「おぉ……。もっと言ってくれ」

 かなり強く言ったつもりでも、ゲオルグには通じない……どころか、それがたまらない快感らしい。狩りをする気分になられて、さらに追われる。

 だからといって返事を甘くすれば付け込まれるのは目に見えていた。
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