不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
やがて彼は右手を出して手を開いた。掌に乗っているのは、以前もらったのと同じような指輪だ。
「これを受け取ってくれ。新しく構成した魔法具だ。前のはかなり摩耗してきたから、こちらに替えてほしい」
「見た目にはほとんど同じね」
「替えたと分からない方がいいからな。中に組み込んである魔法陣が重要なんだ」
まゆこは左手から指輪を外してジリアンに渡した。ジリアンはそれを握り込む。手を開いたときには、指輪は消えていた。
彼はまゆこの手をとって、前と同じように左手の薬指に新しい指輪を嵌める。
まゆこの世界では、この指に嵌める指輪に意味があることを、いつか伝えられるだろうか。それをジリアンが嵌めてくれて嬉しいと思ったことを、いつか。
「これを受け取ってくれ。新しく構成した魔法具だ。前のはかなり摩耗してきたから、こちらに替えてほしい」
「見た目にはほとんど同じね」
「替えたと分からない方がいいからな。中に組み込んである魔法陣が重要なんだ」
まゆこは左手から指輪を外してジリアンに渡した。ジリアンはそれを握り込む。手を開いたときには、指輪は消えていた。
彼はまゆこの手をとって、前と同じように左手の薬指に新しい指輪を嵌める。
まゆこの世界では、この指に嵌める指輪に意味があることを、いつか伝えられるだろうか。それをジリアンが嵌めてくれて嬉しいと思ったことを、いつか。