不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
睨み据えたあとは、カーライルに対して関心さえ見せない。無機質な顔をしたジリアンはくるりと踵を返して会場へ向かう。
侍従は驚いて振り返っていたが、ジリアンが歩き出したので再び先を行く。
「ジリアン、待って、ジリアン。長い間傍にいたのはわたしよ。あなたは、なにがあってもわたしを切り捨てなかったじゃない。わたしがあなたの〈ただ一人〉だからでしょう?」
「切り捨てないのは、おまえがフォンダン家の姫だからだ。内乱を回避するために、幼馴染という形だけは守ってきた。なぜ分からない。何度も説明しただろうに」
何度説明してもカーライルは納得しなかった。自分以外に、ジリアンの相手になる女はいないと心底思っている。
確かに、家柄としては釣り合う。魔法の能力自体も申し分ない。
しかし、違うのだ。
侍従は驚いて振り返っていたが、ジリアンが歩き出したので再び先を行く。
「ジリアン、待って、ジリアン。長い間傍にいたのはわたしよ。あなたは、なにがあってもわたしを切り捨てなかったじゃない。わたしがあなたの〈ただ一人〉だからでしょう?」
「切り捨てないのは、おまえがフォンダン家の姫だからだ。内乱を回避するために、幼馴染という形だけは守ってきた。なぜ分からない。何度も説明しただろうに」
何度説明してもカーライルは納得しなかった。自分以外に、ジリアンの相手になる女はいないと心底思っている。
確かに、家柄としては釣り合う。魔法の能力自体も申し分ない。
しかし、違うのだ。