不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
通路を塞いでいたカーライルを横に避けた感じで、ルースとまゆこは走って抜けていく。
「エルマは? 置いていけない」
「あなた様が逃げてくださらないと、エルマも逃げられません」
そこまで言われては立ち止まることもできずに引っ張られて走った。
通路の出口では、煙も薄くなって外が見える。ルースは振り返りざま、ひゅんひゅんと何かを投げた。
それはカーライルのドレスの裾の上にカツカツと音を立てながら刺さる。
床、あるいは壁にカーライルを縫い付けた格好になった。投げられたのはナイフだったが、まゆこの脳裏には一つの仮想が広がる。
――に、忍者……?
棒術で戦うエルマ。煙玉を投げ、ナイフを投げるルース。ナイフが手裏剣なら、まさにそれだ。
彼らのおかげで外へ走り出られた。ルースが笑う。
「あなた様はドレス姿でも疾走できますから、こういうときは助かります」
「……」
褒められたのかどうか。やはり自分はエセ貴婦人に違いない。
「エルマは? 置いていけない」
「あなた様が逃げてくださらないと、エルマも逃げられません」
そこまで言われては立ち止まることもできずに引っ張られて走った。
通路の出口では、煙も薄くなって外が見える。ルースは振り返りざま、ひゅんひゅんと何かを投げた。
それはカーライルのドレスの裾の上にカツカツと音を立てながら刺さる。
床、あるいは壁にカーライルを縫い付けた格好になった。投げられたのはナイフだったが、まゆこの脳裏には一つの仮想が広がる。
――に、忍者……?
棒術で戦うエルマ。煙玉を投げ、ナイフを投げるルース。ナイフが手裏剣なら、まさにそれだ。
彼らのおかげで外へ走り出られた。ルースが笑う。
「あなた様はドレス姿でも疾走できますから、こういうときは助かります」
「……」
褒められたのかどうか。やはり自分はエセ貴婦人に違いない。