不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
「そ、そうね。分不相応に広いけど、寝泊まりする部屋というだけのことだものね」

「そうだ」

「う……、思わず独り言が……。あの、ごめんなさい。ありがとう」

「あまり気を使うな。なんでも言ってくれ」

「はい……」

 つい己の感覚を基準にして深読みしてしまうが、ここは別世界なのだから、客にそういう部屋を使わせるのも有りなのだ……と思うことにする。

 ただ、妻はいなくても家族はいるだろう。大きな城だから、バーンベルグの一族が寄り集まって住んでいるかもしれない。

< 78 / 360 >

この作品をシェア

pagetop