不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
そして二週間が過ぎたのだ。早い。
斜め後ろからついてくるエルマを意識しながら、サクサクと庭を歩く。
ドレスの裾が綺麗に後ろへ流れるほどには、裾さばきも上手くなっていた。
窓から落ちたところが主棟の中庭で、細い道で繋がった先に広がるのが中央の庭。そこは軽い丘陵になっていて、見取り図では奥にバラ園があるはず。
まずはそれを目指す。
バラ園の入り口まで来たとき、まゆこの気を強く引いたのは、バラで彩られた華やかなアーチではなく直前の土に連なって生えていた低木だ。
「ヒイラギ! ウィズにもあるんだ」
駆け寄った。腰を屈めて棘を持った葉に手を寄せる。
家の木が思い出されて懐かしくてたまらなくなった。
――泣けそう……。たった二週間なのに。
斜め後ろからついてくるエルマを意識しながら、サクサクと庭を歩く。
ドレスの裾が綺麗に後ろへ流れるほどには、裾さばきも上手くなっていた。
窓から落ちたところが主棟の中庭で、細い道で繋がった先に広がるのが中央の庭。そこは軽い丘陵になっていて、見取り図では奥にバラ園があるはず。
まずはそれを目指す。
バラ園の入り口まで来たとき、まゆこの気を強く引いたのは、バラで彩られた華やかなアーチではなく直前の土に連なって生えていた低木だ。
「ヒイラギ! ウィズにもあるんだ」
駆け寄った。腰を屈めて棘を持った葉に手を寄せる。
家の木が思い出されて懐かしくてたまらなくなった。
――泣けそう……。たった二週間なのに。