不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
エルマはまゆこが他の世界から来たことを知らないはずだが、もしかしたらジリアンがあとからでも話しているかもしれない。
まゆこが興味を持ったことは、様々な面から説明してくれる。
「魔物が来るの?」
「ごくまれに、北の障壁の穴から抜けて出現する魔物がいます」
「ヒイラギには魔法の力があるのね……」
「大地に根付く自然は、大小の違いこそあれ、一様に魔法の元を持っています。大地に深く根を張る木々は、潜在的な容量が大きいそうです」
「魔物は絶命すると砂になって消滅するのでしょう? 植えるだけじゃなくて、木を振り回したらだめかな。剣にするとか……。大地から離すとダメなのかな」
ウィズ世界に生まれ育った者には奇妙な疑問だろうが、エルマは、実直で真面目な性格通りに、ただ答えてくれる。
「そうですね。大地から離しては残余の力だけになります。魔法士は周囲にある自然の気を集めて利用しますから、手に持つ必要はありませんね」
ふーん、へー、ほー……と聞き入る。
「普通の者は、守りのために植えることしかできません。ヒイラギは、魔物を寄せ付けない強い守護の力がありますから、大切にすれば応えてくれるといわれています」
「……強い木よね」
葉に触れた感触は、家にあったヒイラギと同じだ。
ただ、指先が、ほわりと温かくなった気がする。気のせいかもしれないが。
まゆこが興味を持ったことは、様々な面から説明してくれる。
「魔物が来るの?」
「ごくまれに、北の障壁の穴から抜けて出現する魔物がいます」
「ヒイラギには魔法の力があるのね……」
「大地に根付く自然は、大小の違いこそあれ、一様に魔法の元を持っています。大地に深く根を張る木々は、潜在的な容量が大きいそうです」
「魔物は絶命すると砂になって消滅するのでしょう? 植えるだけじゃなくて、木を振り回したらだめかな。剣にするとか……。大地から離すとダメなのかな」
ウィズ世界に生まれ育った者には奇妙な疑問だろうが、エルマは、実直で真面目な性格通りに、ただ答えてくれる。
「そうですね。大地から離しては残余の力だけになります。魔法士は周囲にある自然の気を集めて利用しますから、手に持つ必要はありませんね」
ふーん、へー、ほー……と聞き入る。
「普通の者は、守りのために植えることしかできません。ヒイラギは、魔物を寄せ付けない強い守護の力がありますから、大切にすれば応えてくれるといわれています」
「……強い木よね」
葉に触れた感触は、家にあったヒイラギと同じだ。
ただ、指先が、ほわりと温かくなった気がする。気のせいかもしれないが。