不本意ですが、異世界で救世主はじめました。
ふと思った。
――わたしは、なぜウィズへ来たのかしら。
ジリアンはバーンベルグ家に掛けられた呪いのために呼んだと言った。現れたのは奇跡であり、ウィズ世界に受け入れられたと安堵していた。
世界が受け入れない場合は、奇跡など最初から起こらなかったに違いない。
――もしかしたら、ジリアンだけじゃなくて、このウィズ世界もわたしを呼んだのかもしれない。……でも、まさかね。世界が、なんてまさかね。
まゆこはジリアンが設定した〈召喚条件〉に合致しただけの者に過ぎない。
それでも――と考える。異世界から来た以上は、なんらかの使命や役割があるのではないだろうか、と。
彼女は葉から手を放して立とうとした。
「あっ」
葉に触れていた指先を棘で引っ掻いてしまった。
家の庭にあるヒイラギはこれほど棘が鋭くないはずだが、ウィズにあるものは元気がいいというか、全体的に勢いがあるせいなのか。
――わたしは、なぜウィズへ来たのかしら。
ジリアンはバーンベルグ家に掛けられた呪いのために呼んだと言った。現れたのは奇跡であり、ウィズ世界に受け入れられたと安堵していた。
世界が受け入れない場合は、奇跡など最初から起こらなかったに違いない。
――もしかしたら、ジリアンだけじゃなくて、このウィズ世界もわたしを呼んだのかもしれない。……でも、まさかね。世界が、なんてまさかね。
まゆこはジリアンが設定した〈召喚条件〉に合致しただけの者に過ぎない。
それでも――と考える。異世界から来た以上は、なんらかの使命や役割があるのではないだろうか、と。
彼女は葉から手を放して立とうとした。
「あっ」
葉に触れていた指先を棘で引っ掻いてしまった。
家の庭にあるヒイラギはこれほど棘が鋭くないはずだが、ウィズにあるものは元気がいいというか、全体的に勢いがあるせいなのか。