秘書課恋愛白書
「今更謝られたって!私の気持ちなんてユウにはわからない!」
「綾女…俺が馬鹿だった。傷つけて本当にごめん。今更こんな風に謝ったって許してもらえるわけじゃないし事実は変わらないけど……本当にごめん」
カウンターに額を擦り付けて謝るユウの姿に胸が苦しくなる。
私が悪いことしたみたいじゃない。
「ユウは…側にいてくれると思ってたのに」
あの頃は本当にいろんな不幸が重なりすぎて精神的にもボロボロで使い物にならなくなる手前だった。
そんな私を支えてくれたのはマリカと仕事だけ。
ユウは、私を裏切ったんだ。
胸が苦しいだけでなく、涙すら込み上げてくる。
泣いたら負けだと思ってテーブルの下で拳を握り必死に堪える。
「綾女ごめん。俺が悪かったんだよ。許してもらおうなんて思ってないから。でも会いたかった」
「私は…っ会いたくなかった……!」
「うん、そうだよな」
眉を下げて申し訳なさそうな顔をするユウを見てとうとう涙が溢れた。
そんな顔しないでよ、傷つけられたのは私の方よ。
会いたかったなんて言わないで。
私だって、本当はあの気持ちを諦めたくはなかったし信じていたかった。