秘書課恋愛白書
「そんな顔されたら襲いたくなる」
「え…んやっ」
社長にキスされた口を隠すようにかけ布団で顔を隠せばそれはすぐに引き剥がされて布団の中へと引きずりこまれた。
額から顎までゆっくりとキスを落としていく。
まるで昨日の続きとも言えるような優しいキスをされて朝から心臓に悪い。
緊張して胸の前でぎゅっと両手を握っているとその手にふんわりと社長の手が重なった。
「こうされるの、嫌?」
「……い、や…じゃない、です」
「くすっ…珍しく素直」
そう、今までは社長からキスされてもこれは何の意味も持たないもので多少の嫌悪感があった。
でも社長は私のことを好きだと言ってくれた。
「綾女…口開いて」
「んっ…んぅ」
耳元で囁く社長の声にゾワッと身震いした。
なんて甘い声を出すんだ…
私の唇を指でなぞり、侵入してくる生温かい舌。
ゆっくりと動いて絡みつく社長の舌が音を立てるたびに心臓が跳ねる。
前言われたように鼻で息継ぎをするのが少し辛い。
「はぁっ……ん」
「ん、上手」
そんな私を見兼ねた社長は口元に弧を描く。
さらり、と私の髪の毛を撫でて顎に手をかけた。