ユキドケ
次の日、起きるとそのにはもう裕太はいなかった


「裕太くん、ちょっと前に帰っちゃったの。2人ともぐっすり寝てたから起こさなかったのよ」


リビングにいくとお母さんが教えてくれた

どうやら、寝ている裕太を起こさないで連れて帰ったらしい


ちゃんとバイバイ言いたかったかも・・・


浮かない顔をしたまま朝ご飯を食べる私に、お母さんが声をかけてきた


「もう、まだ会えるんだから、話せる時に沢山話しておきなさい」


そう言って最後に優しい笑顔を付けた


お母さんには、全てお見通しのようだ

さすが、母親



いや・・・

もしかして、顔に出過ぎだったのかも



「うん、そうする」



私はリビングを後にし、2階にある自分の部屋に戻った
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