ユキドケ
親達は会話が盛り上がり始めたが、小学生にはもう眠い時間になってきていた
裕太の両親はまだ帰りそうもないので、私の部屋で2人で寝ることにした
「なんか、これ久しぶりじゃね?」
「そうだね」
一緒に寝るなんて、保育園以来
「なぁ」
裕太が話しかけてきた
「なに?」
こっちはもう眠くて、話していられないぐらいなのに
何かあったのかな
「さっき、本当は何が言いたかったんだ?」
さっき?
あぁ、あの時のことか
私は眠りにつこうとする頭をもう一度目覚めさそうとしたが、意識はどんどん遠のく
「あの時、何か考えてただろ?」
うん、考えてた
裕太のこと
「俺、おまえのこと意外と分かるんだよ」
私も裕太のこと意外と分かるんだよ
知らないでしょ?
「だって」
だって
「幼馴染だもんな」
そこで私は意識を手放した