一匹狼くん、拾いました。
「……分かるよ。血流はみんな君みたいに、何かしら抱えてる奴らが集まって悪してるグループだからね。
この前喧嘩した時、君の身体に青黒いアザが見えたからね。
喧嘩は強いのにアザがあるってことは、まぁ虐待あたりかと思ったんだけど、正解?」
なるほどな……。
緋也って、結構頭回るんだな。
「あぁ、俺は親父に虐待されてる。
で?それがどうした?」
「うん。これは命令ではなくて提案なんだけど、銀狼、血流に入らない?君の世話してあげるよ。なんなら、君の親殺してあげようか?」
緋也は、わざとらしいほどの笑顔をして、
とんでもないことを言い放った。