一匹狼くん、拾いました。
「君如きが、わかったみたいに言うな!!」
緋也は、俺に向かってティーカップを投げつけてきた。
「痛……っ」
交わしきれず俺の頬をかすり、割れたティーカップは赤い絨毯に音を立てて落ちた。
「……………誰も理解してくれはしない。
毎日毎日、無駄に広い家で一人でいることが、どれだけ退屈か。
汐美も魁人も所詮メイドと執事だ。
小さい頃から僕と遊んでくれたことなんて一度もない!!!いつもいつも、どうしようもなくつまらないんだよっ!!」
緋也の怒号が、部屋中に響き渡った。