一匹狼くん、拾いました。




「……嘘だろ」



駐輪場の入口につくと、俺のバイクの前には
高校の制服を着た暴走族の奴らが十人ほど集まっていた。




言うまでもなく、血流の奴らだ。



マジか……。





………黒に銀色のラメが付いたバイクだから、俺のだってバレたのか?


緋也が逃げられなくしろって指示したのかよ!!



マズい。


………身体が痛すぎて、流石にもう走れねぇ。





「へっくし!!」



俺はまたくしゃみをした。




そのせいで、血流の奴らは一斉に駐車場の入口にいる俺を見た。






……詰んだわ。










< 9 / 236 >

この作品をシェア

pagetop