嘘つきピエロは息をしていない
杉田のこと名前で呼んでやがる時点で仲良くなってる。
白木においても同様だ。
それっぽいニックネームついてる時点で距離感は縮まったと推測。
「気づかない方がおかしい」
白木という男は、いわゆるオタク男子だ。
黒縁メガネがトレードマークのA組イチ、マニアックなヤツで。
吉川のことを『吉川氏』と呼ぶから吉川もつられて『白木氏』って呼び返したのだろうと想像できた。
「竹千代くん、歴史とか忍者が好きで、舞台や縁のある場所なんかにも足を運んだことがあるんだってー」
「だいたいイメージ通り」
「そうなの?」
「杉田とは席が近くてさ。シャーペンとか鞄につけてるキーホルダーが一見シンプルなようで新選組モチーフのグッズだったりするからな」
「やっぱりナイキくん他人のこと見てないようでじっくり観察してるんだね」
「やっぱりってなんだよ。人のことヘンタイみたいに言うな」
「ち、違うよ……!? すごいなぁって思っただけで! 私だったらそこまで気づけなかったと思う」
誰になにを褒められても流してきたのに。
吉川に褒められると、むず痒い。
白木においても同様だ。
それっぽいニックネームついてる時点で距離感は縮まったと推測。
「気づかない方がおかしい」
白木という男は、いわゆるオタク男子だ。
黒縁メガネがトレードマークのA組イチ、マニアックなヤツで。
吉川のことを『吉川氏』と呼ぶから吉川もつられて『白木氏』って呼び返したのだろうと想像できた。
「竹千代くん、歴史とか忍者が好きで、舞台や縁のある場所なんかにも足を運んだことがあるんだってー」
「だいたいイメージ通り」
「そうなの?」
「杉田とは席が近くてさ。シャーペンとか鞄につけてるキーホルダーが一見シンプルなようで新選組モチーフのグッズだったりするからな」
「やっぱりナイキくん他人のこと見てないようでじっくり観察してるんだね」
「やっぱりってなんだよ。人のことヘンタイみたいに言うな」
「ち、違うよ……!? すごいなぁって思っただけで! 私だったらそこまで気づけなかったと思う」
誰になにを褒められても流してきたのに。
吉川に褒められると、むず痒い。