BLUE GIRL


「【BLUE GIRL】の理子は、おまえと容姿や性格が似ているように思えた。敢えて自分そっくりのキャラクターを登場させたとすれば、つじつまが合う」


「そうだね」


「おまえだったり、Ryoだったり。実在している人間に寄せて書いたのか?」


「うん」


真っ直ぐにユウの目を見る。



「【BLUE GIRL】の登場人物は、海を含めてみんな実在の人。【BLUE GIRL】は海がリョウと出逢い恋をして、病気と戦う物語だけれど、それら全てが現実に起きた話。ノンフィクションなの」


ポーカーフェイスを保っているユウは私から視線を外すことはなかった。


「海は私の親友で、海の恋人であるリョウはシンガーソングライターのRyo。Ryoが【BLUE GIRL】のヒットをきっかけを故意に作ってくれたの」


「リョウがあのRyoって…世間の噂は馬鹿にできないな」


ユウは感情的とは程遠く、淡々と私の話を受け入れてくれた。


「世間の人を騙すようなやり方はよくないと分かっているけど、海の死を受け入れられない私たちにとって【BLUE GIRL】が作り話として世の中に受け入れる方がずっと楽なの」


「そうか」


ユウの反応が薄すぎて少し拍子抜けした。


「あまり驚かないのね」


「海が実在しようと、リョウがアイツだとしてもさ。俺は、おまえの望むリョウを演じるだけだからーーおまえを納得させられるリョウを演じられているか?」


「もちろん、完璧だよ」




ユウらしい答えに安心した。

肩の荷がやっと下りた気がする。


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