BLUE GIRL
「それ聞いて安心した。なんか食う?」
メニューを差し出された。
「私の方こそユウに聞いてもらえて良かった。怒られるのかなって思った」
「怒るかよ。初対面で俺が【BLUE GIRL】を好きじゃないって言って、おまえこそ腹立てなかったか?」
「まぁ最初はね…だけど、私の出演を後押ししてくれたのは、他でもないユウさんだから」
「あー、あのキスが良かったのか」
「それだけは違います!」
無意識に綺麗な唇に目が行き、慌ててメニューをめくる。
どれも高級そうなんですけど…。
「まぁそう照れるなよ。オススメは、季節の天ぷら。うちの揚げ物はサッパリしてる」
「天ぷらにする!」
店員を呼び天ぷら定食を2つ注文したユウは淹れたてのお茶を飲み、大きな伸びをした。
「それじゃぁ飯ができるまで、俺の話でもしようか」
「聞きたい!」
リラックスした様子のユウが語る彼自身の話は、楽しものだと思った。
「俺、兄貴を亡くしてる」
何のためらいもなくユウは言った。
苦笑いを浮かべて。