BLUE GIRL
天ぷらを堪能して一緒にお店を出た。
今夜のお支払いもユウ持ちで申し訳ないが、未成年に奢らせるなんて絶対に無理だと彼は言い張った。
「ユウさん!お時間よろしいでしょうか」
掛け声と共に、2人組の男に行く道を阻まれた。
マイクとカメラを手にする2人を見て、ユウは私を庇うように前に立ってくれた。
駅まで送ってくれると言い、スエットからTシャツに着替えておいて良かったね。
「取材ならお断り」
「もう1週間以上、家にも帰れずに張り込みをしていたんです!どうかお話を聞かせてください」
1週間!それは大変なお仕事だ。
少し同情した私に対してユウは態度を変えなかった。
「話すことはない。警察に通報するぞ」
「ご結婚の予定があるかどうかだけでも…」
記者が深々と頭を下げる。
「彼女次第だよ」
淡々と答えたユウは私の帽子を目深に被らせ、ツバを掴んだ。
「…彼女の顔を撮ったら許さないぞ」
「え」
「ほら、早くしろよ。撮って良いって言ってんだよ」
どうやらツーショット写真を許可したようだ。
顔が撮られないのなら仕方ないと、私も俯いた。
記者はお礼の言葉を羅列し、カメラマンはシャッターを連写した。
そして、
その週に発売された週刊誌の一大記事となった。