BLUE GIRL
呂律が回らなくなったRyoは言い合える相手がいることが嬉しいのか、2軒目に行きたいと言い出した。
「カラオケ行こう!」
「はぁ?今からかよ!」
「知らないの?カラオケは24時間営業してるの」
「…はいはい」
ふらふらのRyoを支えるようにしてユウは近くのカラオケを携帯で検索していた。
1軒目のお会計もトレイに立ったついでにさり気なくユウが済ませておいてくれた。
「おまえは帰れ。タクシー呼んでやる」
「ユウさんだって明日も撮影でしょう」
「昼からだから問題ない」
酔ってるのかと思いきや、私のことを気にかけてくれた。
「2人きりにして何が起きるか心配だから、私も行く!」
「心配いらねぇよ」
「明日ユウさんが現場に現れずに気まずい思いをしたくないから、私も行く。ちゃんとユウさんがお家に帰るのを見送るまで寝れないよ」
「面倒だな…家の人は心配しないのか」
「そこは大丈夫」
父親は私が【BLUE GIRL】の著者であることすら知らないし、まさか映画に出演することなるなんて予想すらしていないだろう。
学校を辞めたことすら無関心だった母親は、【BLUE GIRL】のことは知っているが相変わらずなにひとつ興味を示さなかった。
夜遊びをしたところで、家にいないことすら気付かない確率が高いのだ。