王子は冒険者になる!
*
ふーん。
一緒に剣の練習をしている
マーカーは(騎士団長の息子) 俺の従者候補なんだとさ。
コテンパンにされて
ちょっといじけちゃったよ。
べ、別に 泣いてないけどな!
ちょっと痛かったけどな。
勉強しているときに、
たまに一緒にやる目つきの悪いジョイルも側近候補だって。
たまに、いるなぁ と思ってたけど。
こいつ、全然 しゃべらねーなぁ変なやつなんだよな。
こんど一緒に風呂でも入るかな。
王宮の風呂はジャグジーとプールを合わせた感じだから
広くて、スーパー銭湯みたいに楽しい。
裸の付き合いで、『温泉』ぽく入れば 意気投合するんじゃね?
変なやつみたいだからな
ちょっとくらい 強引に遊んでやったほうが
仲良くなれるんじゃねーかと思うわけだよ。
うん。
次の勉強の時間に 誘ってみようっと。
ちなみに、
俺に使えているリィナとセーラにも『僕の味方?』って
子供らしくかわいく聞いたら ちょっと感動したように
「はいっ。ずっと味方ですよ!甘えたいんですか!!」
ってぎゅっと ハグしてくれた。
おぉ。
なかなか、いい胸をお持ちですね。
二人とも。
べ、別に 一つ下のマーカーに負けて悔しいとかじゃないからな!
でも、二人ともきっと俺が『お忍び』で
遊びたいって言っても協力しないだろうなぁ。
あぁ、そうそう。
俺にいまついている護衛騎士はビラットと フィロスなんだけど
ビラットは 真っ赤に燃えるような赤毛だけど
フィロスはどちらかといえば・・・ピンクっぽい赤毛。
フィロスは即決で「えぇ。私は殿下の味方ですよ。」
ってにこり、と、ドヤ顔で笑いやがった。
うん。
思ったんだけど、
即決で 『味方ですよ』って言われて、
信用できないのはなんだろう。
戸惑ったり、無言のほうが まだ、信じられるっていうか。
つーまーりー
よくわからん。
協力者、になってくれる奴いないかなぁ。
この世界を見てみたいなぁ。
お忍びで城下町、って 定番だろ?
とりあえず、剣の授業の後、
護衛を巻いた、そんで
中庭の奥に逃げ込むことに成功した俺。
ってか、
たまには一人になりたいんだよ!
王子って常にプライバシーゼロだからな!
中庭の花壇の前にしゃがみ込む。
「・・・光。」
小さく唱えて
ばぁぁぁっと、光の球を作り出す。
出来る魔法はこれだけだしな。
魔術の基本だといって ずっとこればっかりを作らされる。
まぶしい。
うーーーん。
と 力を込めるようにすると どんどん光の強さが強まる。