王子は冒険者になる!



結局、魔力の概要はわかった。
陣を発動させるために魔力を練って
力を陣に循環させて発動させる。

だーかーら、その、『魔力の練り方』みたいなのが
わかんないんだって。
自主練もできねぇな。


今度の魔法の勉強のときにでも聞いてみよう。



で、

俺は今、
剣の練習中だ。


カツン。「ほら、下がってますよ。」

サーフェスが楽しそうに
俺の持つ剣を 軽く跳ねあげる。

・・・サーフェスは騎士を引退した初老の男性だ。
白髪交じりの緑っぽい髪。
にこやかに笑うけど、キビシーんだよな。


はぁっ っと、息を一つついて
右足で踏み込む。


カン!


「おぉ!今の打ち込みはよかったですよ。」
「本当か!」

やったね。

あ、俺、もしかして『剣の才能』があるんじゃね?
また、つまらぬものを切ってしまった・・・とか 言えるレベル!!


とか思った俺を笑ってやりたい。
今日から練習に参加した
俺より一つ下の 騎士団長の息子、とやらに、
あっという間にコテンパンにされたのでした。


く、くっそぉ。

別に 剣が使えなくても、冒険者になれるからなっ!

ちょっと 涙目になって
控えていたセーラに「あらあら。」って言われたけど。
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