あなたと私と嘘と愛
どの口がそういってるの?
坂井さんの見苦しい弁解に心底寒気がした。冗談じゃない。
今まで散々脅し脅迫してきたくせに。
彼の神経が分からない。
こんな奴嫌い。もう何もかもを終わらせてしまいたい。
「…て、言ってるけど亜香里はどうなの?」
優斗に聞かれ迷いはなかった。
怒りがふつふつと込み上げる。
「嫌い。こんな人好きじゃない」
全ての思いで坂井さんを睨み付けた。
「ずっと付きまとわれて迷惑してるの。正直気持ち悪くて気がおかしくなりそうよっ」
彼が断固として私を求めるなら私はどこまでも否定する。
否定して否定して彼を拒絶し続けてやる。
「らしいけど気持ちが全然違うみたいだね。なぁ、あんたさ、こう言うのを世間で何て言うか知ってる?間違いなくストーカー。あんたは今確実にまずい状況に追い込まれてるよ」
優斗に睨まれた坂井さんが悔しそうに唇を噛み締める。
じとり呪うような視線を優斗に向けながら、それでも煮え切らない声を上げる。