あなたと私と嘘と愛

真由の無邪気な攻撃が坂井さんを黙らせる。
蒼白い顔になり口をパクパクさせてる様はまるで金魚のよう。

「お前ら…」

「これで証拠は揃ったんで遠慮なく警察に電話させていただきますよ。あんたもそろそろ自分の間違いに気付いたらどうですか?」

刺すような冷たさを向けながら優斗が携帯を取り出した。
そして耳にあてがったとき、ようやく坂井さんの泣きそうな声が聞こえた。

「…そ、それだけは…」

「あ、何?」

優斗の睨みもゾクリとするほど怖い。
そして怯えた坂井さんはついに泣き出し顔をくしゃくしゃにして「わんわん」諦めたようにその場から逃げたした。

そんな光景に呆気にとられる私達。

「なにあいつ、キッショ!」

真由の一言で我に返った私は慌てて優斗の方へと視線を向けた。

「…あ、の…」

何で此処に?どうして此処に?
そう聞く前に体の力が抜け、その場で体勢を崩してしまう。

「亜香里!?」
「おい!」

2人の声が重なった。

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