あなたと私と嘘と愛

(優斗がかけてくれたんだ…)

それに気づきつつ、どうして一緒に寝てるんだと疑問に思ったけどそこから動く気になれなかった。

それどころか優斗の寝顔を見ていたら不思議と安心感と心地よさ。
それとよく分からない嬉しさが芽生え自分でも混乱した。

だけどやっぱり眠気には勝てない。

そんなことどうでもいいやと思えるほどの睡魔が再びやってきて、私はまた優斗の肩に頭を乗せ寄り添うように眠った。

今日は特別、無礼講…

無意識に手まで握っていたことはこの時知るよしもなく、ふわり深い眠りに落ちていく。



そして次の日、何かの視線を感じ目が覚めた。



「…ん、んん…」


意識がクリアになった時、やっぱり優斗と寄り添っていた。彼はまだ眠っていてその姿を見たら急に恥ずかしくなって慌てて起きた。

すると、穴が空くような視線をひしひし感じハッと慌てて前を向く。

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