あなたと私と嘘と愛
「…え?」
優斗の立ち上がる気配を感じ、一瞬でまた不安になった。
優斗の温もりが離れ、また一人になると思った瞬間自分でも驚くほど大胆な行動に出る。
「やだ、行かないでっ」
優斗の服を掴み再び自分から抱き付いた。自分でも制御が効かない。
その衝撃で優斗の体はソファーにボスっと引き戻される。
「お願い側にいて。一人になりたくない。優斗の側にいたいのっ」
優斗を抱き締め、早口で捲し立てる。
ただ懐中電灯を取りに行くだけ。それなのにそれすら我慢できない私はとっくに壊れ始めてる。
「ごめんなさい。こんなのはダメだと思ってる。けど離れたくない。今夜はずっと優斗と一緒にいたいっ」
懇願するようにそう言えば、怖いぐらいの沈黙が私を襲う。
…けど、もう限界だった。
「我が儘だって分かってる。でも…」
「亜香里、悪い、少し落ち着いて。自分が今何を言ってるか分かってる?」
「わ、分かってるよ」
…でも、この温もりを手放したくない。優斗に触れたくてしょうがない私はどうしたらいいの?