あなたと私と嘘と愛
「いい?分かった?」と言われ私は素直に頷いた。
その瞬間優斗の優しい笑顔が脳裏に甦った。
優斗がそんな人じゃないってことは私だって良く知っている。
私に向けてくれるあの笑顔は作り物なんかじゃない。
好きだと言ってくれた言葉も嘘っぱちだなんて思えない。
そもそも彼は誰かに命令されて恋愛するような人なんかじゃないと、思う。
「どう?少しは気分が楽になった?もっとスマートに考えてみたら?分からないことは本人に聞くべしでしょ!」
含み笑顔をした真由が私に問いかける。
なんだか最近真由には相談してばっかりなような気がする。
「…優斗のことは…ね。彼のことは信じようと思う。…けどあの人のことは…。病気のことを秘密にしてたことはどうしても納得できない」
契約結婚のことだってそうだよ。
優斗はもしかしたら母に脅されてた可能性だってある。
昨日説明してくれた時も最初は契約結婚も断ったと言っていた。
もしかしたら優斗は断れない立場に追い込まれたんじゃないのかな?
「一体どうやってあの優斗を追い詰めたんだろう…」
「…さぁ?それは私には分からないからやっぱり直接本人に聞けば?悠里さんが目を覚ましたらこの際疑問に思ってることを全て聞けばいいんじゃない?」